いつまで鬱で悩んでるの?

いつまで鬱で悩んでるの?

自身の鬱体験と、鬱持ち引きこもりでも稼げるか?の挑戦日記

3年ぶりのサックスで3人の女子大生が涙した話

こんばんは

鬱持ちでブログに挑戦中のすみすです。

 

3月は演奏する機会が2回ほどあって、

どちらもとても緊張して、かつ怖くなって(死にたくなるほど)

という感じだったのですが、無事に終わることができました。

 

毎回毎回、本番前は本当に緊張して嫌なんですよね。

でも、本番が終わると

 

「演奏できてよかった〜〜」

 

と思ってしまうのだから本当にしょーもない性格だなと思います。

それで懲りずにまた演奏する予定を入れてしまうんですから。

 

追いコンでの演奏

そんな3月の本番の1つに、後輩の追い出しコンパ(通称:追いコン)でのサックス演奏がありました。

 

うちの学科では、

毎年先輩への卒業を祝って、各学年が演奏をするのが通例なのです。

 

僕は、同じ学年の後輩たちに混じって、

なにか演奏をしようと思っていました。

 

※注意:すみすは何度も休学をしているので、普通は追いコンというと先輩を追い出しますが、最近は「後輩を追い出す」という矛盾した現象が起きています

 

ことの発端

ですが僕が一人で追いコンでの演奏をすることになった発端は、

かわいくて、素直な後輩(今年の3月で卒業する4年生)と話していた時、

 

後輩「先輩追いコンきますよね〜〜〜♪?」

 

すみす「そうだね〜いくよ〜」

 

後輩「わーいやった〜〜〜♪」

 

すみす「今年は、サックスで演奏しちゃおうかな〜〜」

 

後輩「え?そんなことしてくれるんですか?!すごい嬉しい〜〜〜〜〜!!♪」

 

僕のどの口が滑ったのか、

素直で明るい、かつ可愛い後輩の姿を見ていたら、

気づいたら「サックス演奏をする」などということを口走ってしまっていました。

 

僕は基本的に一度約束したことを「やっぱ無理」と断るのが怖くてできない性格なので、久しぶりにサックスの演奏をすることに。

 

やる気がでない

でも、

 

でも、

 

練習する気が起きない。。

 

もともと音楽が好きでサックスを高校の時に始めたのだけど、

大学でプロの一流の先生から音楽を教わったり、

まわりのレベルが高くて自分の音楽レベルの低さに自信を失い、

 

特に最近は、

 

「なんで僕は音楽をやっているのだろう?」

「音楽なんか嫌いだ」

 

というレベルにまで陥っていました。

 

それに鬱病というのも相まって、

サックスやピアノを見るのも嫌、考えるのも嫌、

というほどの音楽嫌い、練習嫌いになっていました。

 

それなのになんで後輩に「サックス演奏するよ」

なんて言ってしまったのか、何度も後悔しました。(ただのアホです)

 

何もしないまま本番3日前に

そしてサックスに触れないまま追いコン本番3日前になってしまいました。

さすがにヤバいと焦りが出始め、

あと自分の演奏へのプライドもあり、

 

ついに約3年ぶりにサックスを押し入れの中から出しました。

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久しぶりに開けたテナーサックス。

高校時代に顧問の先生からほぼ新品のものを16万円で買ったものです。

 

主にクラリネットで有名なメーカーのテナーサックスです。

CMなどで聞くサックスは基本的にアルトサックスで、

このテナーサックスというのはアルトよりも低く、渋い音が出るのが特徴です。

 

ジャズ好きなおっさんが吹いてることが多い楽器です。笑

 

演奏する曲

演奏する曲はあらかじめ決めてありました。

 

これです▼

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僕が小学校6年生の時(2004年頃)に大ヒットし、

これ以降さくらソングが人気になりましたよね。

 


森山直太朗 - さくら(独唱)

 

卒業式の入退場に使われたり、

日本人でもはや知らない人はいないくらいの名曲です。

 

この曲は、伸ばす音が多くて人の心に届きやすく、

また、テナーサックスがちょうど吹きやすい音域と調整なので、演奏もしやすいと思っていました。

 

なので、

iTunes storeで250円でさくらの伴奏ver.をダウンロードし、カラオケボックスへ。

 

いざ練習開始

サックスというのは長い時間吹いていると口が痛くなってくるので、

僕の場合はもって1時間吹き続けられればいい方です。

 

なので、

カラオケボックスで3日間1時間だけ練習をしました。

 

3年ぶりにサックスを吹いてみると

 

ふぇぇぇぇ〜〜〜〜♪

 

となんとも不安定な感じに、、笑

「このままだと音楽科の先輩として、本当にしょぼい演奏になってしまう、」とかなり焦りました。

 

ですが2日目、

昨日よりも音が安定してきました。

 

やっぱり前にやっていたので、

勘が戻ってきたのだと思います。

 

ただ楽譜通りに吹くとつまらないので、

ちょっとジャズっぽくというか、

歌を歌っているように装飾音符をつけたり、

ビブラートをかけたり、

 

イントロ、間奏、後奏にアドリブの音を入れたりしていきました。

 

ですが、

ここでまた不安が、、、

 

「本番音を間違えちゃったらどうしよう、、、」

 

本番失敗するイメージばかりが湧いてきて、

そんな恐怖と不安が混じったような感情が一気に押し寄せ、いてもたってもいられなくなり、

最近のストレス解消法であるドライブに深夜12時頃に行きました。(千葉の東京湾沿いを走りました)

 

帰ってくるころにはだいぶ気分も回復しました。

そしていよいよ当日を迎えることに。

 

 

本番当日

本番の日も朝からカラオケボックスに行って最後の確認、

そして、演奏中に「卒業おめでとう!」という内容のフリップを見せようと思っていて、それも作成。

 

後輩に、僕がサックスを演奏している途中からこのフリップをめくってもらうように手はずを整え、いざ会場へ。

 

会場につくと、

同じ学科の後輩たちが20人ほど集まって準備をしていました。

 

僕もそれに混じり、

最終調整をしました。

 

全体の音量や、

フリップを出すタイミング、

サックスの状態の確認、

 

そして追いコンがスタート。

 

 

他の後輩たちが色々な出し物をする中、

僕の出番は最後から2番目。

 

色々な出し物が行われていく中、

 

「では、すみす先輩お願いします。」

 

といよいよ自分の出番になりました。

 

本番開始

ステージに一人で立ち、

iPhoneに入れてあった森山直太朗のさくらの伴奏ver.を流します。

 

ピアノのイントロが聞こえた時、

緊張で手と足がめちゃくちゃ震えました。

 

「うわ、めっちゃ緊張してる。。。」

 

と思いながらも、

心を込めて演奏しようと思い1つ1つの音を丁寧に演奏しました。

 

途中からは、

曲に入り込むように目をつぶって1つ1つの音をかみしめるように演奏しました。

 

そして後輩との打ち合わせ通り、

卒業する4年生へのメッセージフリップボードをめくってもらいました。

 

こんなメッセージを演奏中に卒業生に見せました▼

僕が4年生になるころ、

皆さんは入学してきましたね。

 

気づいたら、

 

皆さんの方が先に卒業しちゃいました。笑

 

(中略)

 

卒業演奏会

 

楽屋で、みなさんの演奏を聴かせてもらっていました。

 

本当に素晴らしい演奏で、

僕は楽屋で聞き入ってしまいました。

 

みなさんはこの4年間、

笑ったり、

泣いたり、

辛いこともあれば、

嬉しいことも、 

 

本当にいろいろな出来事があったと思います。

 

思い返してみると、

1つ1つがキラキラとした

 

『素晴らしい思い出たち』で溢れているのではないでしょうか?

 

これからはそれぞれ別の道に進むと思いますが、

○○大学での「最高の」4年間を胸に、新生活、頑張ってくださいね

 

そしてまた

大学に遊びに来てください。

(僕はあと1年は大学にいます)

 

最後に、

4年生の皆さん

 

卒業おめでとう!!

このフリップボードがすべてめくられると同時に、

ちょうど演奏が終盤にさしかかり、

 

僕も演奏に入り込めて緊張はまったくなくなり、

夢中になっていました。

 

そして、

最後の音を吹き終わって

 

「ありがとうございました。」

 

と挨拶をして、見てくれていた後輩たちの方を見ると、

僕が確認できた限りで3人の卒業生の女の子たちが、目を真っ赤にして涙を流していました。

 

まさか泣いてくれるとは思わなかったので凄いびっくりしました。

 

僕的には演奏の出来は80%くらいでしたが、

それでも心を込めて、

 

「届け〜〜〜〜〜」

 

という気持ちで演奏していたので、

その気持ちが届いた瞬間だと思いました。

 

あとで聞くと、

後輩は僕のサックスの音の良さと、

フリップボードの言葉、

そして「さくら」の曲が見事にマッチして、

 

感動して涙を流してしまったそうです。

 

はっきりと思ったことがあった 

この時、

僕ははっきりと思ったことがありました。

 

「そうか、僕は人を感動させるためだったら、これからも音楽をやりたいと思える。」

 

こうはっきりと思いました。

なんかすごいカッコつけのようになってしまっていますが、

 

音楽を嫌いになっていた自分が、これからも「音楽をやる意味」みたいなものが、

少しわかった気がしました。

 

なにより、

自分の演奏で、人が感動の涙を流してくれること。

その瞬間に立ち会えることがこれほど素晴らしい体験だとは気づきませんでした。

 

「何かが届いた」と思うような感じがしました。

 

練習している途中で何度も本番が怖くなり、嫌になりかけましたが、

やっぱり、最初に後輩に「追いコンで演奏するよ」と言って良かったなと思いました。

 

自分は絶対プロにはなれない

僕はプロには程遠いレベルの音楽しか演奏できません。

ですが、人の心に響く演奏はできるのではないか?

 

そんなことを思いました。

 

実は、前々から「すみすの演奏には心がある」「すみすの演奏は歌っているようだ」というようなことを色々な人に言われていたのですが、

それを今回の体験で改めて思い出し、

 

「プロのような完璧な演奏は無理だけど、人を感動させるような演奏をする人間でいたい」

 

というようなことを心の中で思いました。

そして、これから音楽をやっていく指針みたいなものが明確になった気がします。

 

今回の追いコンでの演奏で、

自分の音楽の超特大のスランプみたいなものが1つ乗り越えられた気がしました。

 

自分にとってはとても大事な節目になったので、

今回記事にしてみました。

 

以上が、

「自分のサックスで3人の女の子が涙した話」

でした。

 

自己満の記事ですが、

ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました。

 

 

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